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強烈な立ち眩み襲われ起き上がるといつもの景色だが何かが違う。
人の気配が無く音のない世界。
俺はまた迷い込んだららしい。
たまに現れる「人間」っぽい人も一点を見つめていてまるで時間が止まってるかのようだ。
暫くすればまた立ち眩が起こり現実に戻れるだろう。
そう思って俺はいつものバス停のベンチに腰をかけた。
違和感。
いつもなら立ち眩が始まって現実の世界に戻っても良い頃だ。
深く考えず俺は気分転換も兼ねて高速の下を都心部に向かって歩くことにした。
この世界では「食欲」というものが湧かない事にも気づいた。
30分程歩いただろうか。
高速の出口辺に1人のスラッとした女性が立ってた。
どうせ「人間」っぽいものだろう。
俺は彼女の横を何気なく素通りする。
「こんにちわ。キミはどこから迷い込んだのかな?」
俺は心の臓が貫かれる様な衝撃を受けた。
この世界で「人間」っぽい人に声をかけられたのは初めてた。
いや、オレが迷い込んでるくらいだから他にも迷い込んでる人が居ても不思議ではない。
暫く彼女の方を見つめる。
突然の事で言葉なんぞ出ない。
驚くべきは彼女の美しさ。
まるで2次元のキャラクターが現実化したかのようだ。
続けて彼女はオレに向かってこう言った。
「お話でもしながら一緒に歩こうか」
お詫び
作者の都合により次の更新は夕方以降になります。
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